小川洋平シェフ
「責任の重さ」を常に感じていた応援員時代
私はサザンヴィラ・岩出オーナーの開店当初に、応援員として4カ月程働いていました。岩出オーナーも応援員の経験があったことから、多くの事に共通項が存在していたので、あうんの呼吸で仕事を進めることができました。
応援員の仕事に従事していたのは、約4年半です。その間に、20店舗ほどの新規開業に携わることができましたが、何度経験を積んでも常に緊張するものですね。自分のミスが原因で、お客様とお店にご迷惑をかける訳にはいきませんから。この責任の重さを幾度となく感じたことは、本当に貴重な体験ですね。
価値ある経験と出会い。応援員時代という大きな財産。
開店当初の応援員の仕事は、パンの製造と思われがちですが、本当の目的はいち早くお店のスタッフを独り立ちさせることなんです。スタッフに実践して頂かないと覚えないという一面がある中で、自分が今やっている仕事をスタッフに落とし込んでいく舵取りは苦労しましたね。応援員を経て私も独立しましたが、オーナーになってからもその経験は指導という面で役に立っています。
当時、多くの店舗で働かせて頂いていたので、機械も同様に多く触れました。中でも、ドラゴンフックは他より生地の仕上がりが良かったので独立する時に導入するなど、機械を見る目が養われました。
出向先で出会った経営者の方、職人さん、業者さん、スタッフさんとのやり取りの中で勉強させられたことは数え切れません。当時で会った人の中には、今でも付き合いのある方々がいます。岩出オーナーもその一人です。何でも相談でき、信頼できる人とのつながりが持てたこと。それが私にとって、最も大きな財産なのかも知れません。
お陰様で、応援員の仕事で開店資金と価値ある経験をストックし、今は独立開業して順調に営業しています。
- パン工房 パナケナケ
- 所在地:神奈川県藤沢市善行1-5-5
- 開業年:2011年12月23日
- 営業時間:7:30~19:00
- 定休日:月曜日
- 営業面積:29坪(売場8.5坪・工場17.5坪・他3坪)
- 従業員数:15人
- オーブン台数:1台(4枚3段)
- ミキサーの台数:1台
- パン生地:15種類
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