2014年 6月 vol.11 Bakery Partner

地域密着成功店舗レポート

創業19年。5店舗で年商9億円を売り上げるパパベルを築き上げた
経営陣に聞く! 「経営の根幹」と「地域に必要とされる店舗経営」

石窯パン工房 PaPaBeRu丸亀店

  • 所在地:所在地:香川具丸亀市飯野町東二中代甲261-1  
    開業年:2009年6月5日
  • 立地:JR予讃線「丸亀駅」から車10分  
    定休日:火曜日
  • 営業時間:平日9:00~19:00/土日祝7:00~19:00
  • 駐車場:43台
  • パンの種類:120種類(生地9種類)
  • 営業面積:96.9坪(売場19.5坪/エ場28.5坪/イートイン11.5坪/他37.4坪)
  • 従業員:正社員14人(販売4人・工場10人)
  • 日商:平日 80万円/土日祝 140万円
  • 客単価:平日 1,000円/土日祝 1,000円
  • 1日当たりの客数:平日 約800人/土日祝 約1,400人
  • オーブン台数:3台(4枚3段)
  • ミキサー台数:2台
  • パンの種類:120種類(生地30種類)

<顧客層イメージ>

  • Qパパベルをパパベルたらしめている【本質】とは?
  •  まず一番に、社員を幸せにしたいと考えています。社員が先に幸せにならないと、お客様を幸せにしたいという思考や行動、基本となる笑顔が出てくるはずがありません。パパベルで働いている人の幸せと、お客様の幸福なくしてパパベルの繁栄はありません。
     お客様に開店時間をお待ち頂いているような場合、『10分前で商品が出揃っていないのですが、良かったら店内で見てお待ちください』と、全ての社員が人としての気遣いの延長で臨機応変な対応ができる企業でありたいと考えています。そして、お客様にはパパベルがあることで幸せを感じてもらい、この地域に必ずあって欲しいと思われるパン屋さんであり続けることができれば、パパベルで働くスタッフは「人に必要とされる人生」を送ることができるはずです。
     ただ、この考えを実現するには、それだけの利益を上げたくてはならないことも事実。その為には、お客様に喜んでいただく程度の準備では不十分。お客様の望む以上のものを当たり前のように提供し続けることが重要で、高品質、良い接客、清潔感など全てが必要だと考えます。
  • Q現パパベに到達するまでの軌跡を教えて下さい。
  •  平成6年、徳島県住吉にパパベルが誕生し、ここを原点にパパベルは歩み始めます。この時、最初に取り組んだ事は、スタッフ全員による手分けをしてのご近所挨拶。当時、スタッフ皆が「パンを作るのが仕事だし、勘弁して」となったんですが、ご近所周りをしてみると、「頑張って!」、「期待しているよ!」という声を多々頂いたんです。地域の人からの声援が何よりの励みで、それに応えたいという気持ちが原動力となり、国内 有名シェフ、MOF(フランス国家最優秀職人)やコンサルを入れて学ぼうー・これがお客様の感動に繋がるという企業姿勢が形成されていきました。また、先生を招いての講習だけではなく、多数の製パン企業様とタイアップもしています。一例ではありますが、製造においては共同で商品開発を年2回行っていますし、販売においてはリーダークラスの情報交換を行い、刺激ある環境を整えています。吸収できることは何でも血肉とする考えで学ばせて頂きました。初論、先生に講義いただいたからといってすぐに具現化できた訳ではありません。粘り強く続け、消化して体得してきたからこそ、今のパパベルがあると考えています。教育は創業当初から力をいれていましたから、今日までの費用を累計すると1店舗開業するくらいの資金を投資しているかもしれませんね。


パパベルが地域に必要とされる為に取り組んでいること

  • 商品開発や技術講習会

    週間で新製品が発売できるように、開発部は毎週商品を試作して持ち寄る。工場長クラスは月に1回、製パン技術を高める為に勉強 会を行ったり、試作と検証を行う。
  • ピカピカ運動

    自宅から店に来るまでゴミが落ちていれば拾って出勤するという運動。もちろん工場でも売場でも同様で、これに取り組む従業員の「心」、ひいては「人生」がピカピカに輝く
  • 接客コンテストや親子パン教室

    お客様に喜んで頂くために、製造だけでな く、接客コンテストなどを自社開催。また、地 域交流のイベントとして親子パン教室なども 開催し、地域と密接な関係を構築。
  • Q毎年売上げが上がっていますが、経営は常に順風満帆だったのですか?
  •  そんなことはありません。約10年前、いろいろ頭打ちになって、ヒントを求めた時期がありました。そんな時にダイユーさんに出会ったんです。店舗設計やメニュー提案、応援員などに着目し、トータルコーディネートしていることが素晴らしく、全店舗でお付き合いが始まりました。応援員においては中間マージンをとらない企業スタンスに感心。代表の辻はダイユーの星野社長を「パン業界の革命児」だと言っています。
  • Q今後の夢は何ですか?
  •  昨年は社員が結婚したり、家を購入したりと例年以上に人生の決断をする者が目立ったので、今以上にパパベルで働く1人1人が幸せになれる会社にすることが夢です。その為にはお客様に対して常に真面目で、パンを通して幸せを届け続けることが大切だと言えますね。
    地方は有効求人倍率が都心に比べて低く景気もなかなか上向きになりませんが、パパベルには定年退職がありません。本人の希望とあれば、今在籍しているスタッフには、長く働いて長く幸せであってほしいですね。

パパベル経営陣が納得したダイユーのトータルコーディネート力!

  • 店舗規模、メニューなどの
    特異で独特な世界観

    幅広い年齢層に愛される店舗設計と、メ二ュー提案。施工中は結婚式場を作るのかと噂されたほど類を見ない圧倒的規模感。お酒落で高品質でありながらお値打ち価格であるという、消費者にー番婿しいコンセプトを設定。
  • リデイルの最大の魅力である
    「焼きたて」を味わえる空間づく


    イートインスペース喫茶店顔負けの空間で、無料コーヒーとパンをその場で楽しむ醍醐味を。家族に嬉しい子供専用空間も設置。
  • 経済の成長と共に求められはじめた
    癒しのロケーション

    地方は経済成長と共に軽自動車が普及し、庶民の足代わりに。車と駐車場ありきの「車社会」に変化。物の普及とは裏腹に、ホッとするよう『癒し』の立地が求められる昨今。美しい讃岐富士を背景に土・木・石を基調とした落ち着いた場所でパンを食す提案。