移転のトレンドレポート
売上がジャンプアップした郊外での移転実例
- 陰山さんが考える郊外で生き抜く為の心得
- 山梨県という郊外で生き抜くために意識していることがあります。それは「忘れられない努力をする」ことです。この土地でアクションしないということは「記憶から消える」ことになり致命的なんです。もちろんアクションしても気づいていただけなかったら同じこと。移転前は生活道路ではなくモンマーロに行く為だけにあるような一本道の先に店舗があったので、このままではいつか淘汰されるのではないかと頭の隅に常に引っかかっていました。ですからチャンスがあれば移転したいと考えていました。しかもこの土地を取り巻く環境は人口減少傾向にもかかわらず、新しい資本の介入でスーパーなどが3店舗もオープンして少ないパイの取り合いをしているんです。もちろんそれらの店舗にパンの取り扱いがあるわけですから、これは限られた胃袋の奪い合いだと考えています。仮にそこでパンを購入されてしまったらモンマーロへの足は必然的に遠のくわけで、目にすること耳にすることを通して記憶に残るようにし続けなければ潰れてしまします。ですから私は新聞折込みチラシも必要なことだと考えています。また、郊外ではこだわり商品をつくることよって値段が高いと思われてしまうと客足が遠のいてしまうので、それを感じさせないように100円コーナーをつくるなどイメージ戦略も行っています。
人の成長の為に変革したのは自分自身
2・5kmの移転でしたが、社員を始めアルバイトスタッフさんが付いて来てくれるか人の問題は気がかりでした。振り返れば2年前まではなかなか人も定着しなかったので移転に踏み切れないところもありました。そんな時、勉強会をきっかけに「否定はしてはいけない」「経営者である自分と人は違う」と自分自身の考え方を改めたんです。「だからダメなんだ!」と口癖になっていた私から、意見を求められた時に「じゃぁ、どうしたら良いと思う?」と相手の考えを導きだすような思考に切り替えました。取り組んでいる姿をみて口を出したくなることもあったのですがぐっとこらえて見守り、出来上がってきたものをみて良いものは認め、改善が必要なものは否定せず「どうしたらもっと良くなる?」というやり取りを積み重ねました。これによって自主的に楽しく仕事を取り組めるような環境になったと思います。事実これによってポップを担当する社員は水を得た魚のように生き生きと仕事をするようになり、今やモンマーロになくてはならない存在になりました。
試食のタイミングもお客様目線
パンづくりにおいては「次の日に食べても美味しいパン」をコンセプトにしていて、試食においてもお客様が召し上がるタイミングであるべきと考え、5時間ほど裸で放置してから袋詰めをしたものを翌日に試食します。当日の作りたてを試食したら美味しいことは当たり前です。昨今はある程度美味しいものが溢れていて、ズバ抜けて美味しいものもズバ抜けてまずいものも目にしません。そういう観点からも「次の日に食べても美味しいパン」であることは大切なことだと考えています。
一番人気 石窯塩パン 90円
- 忘れられないためにネット・ブログ・SNSで情報を発信しつつ、ワイナリー・温泉・道の駅を中心にパンフレットを配置して観光客の利用促進の取り組みも行っています。これからも人気のラインナップと旬の食材を使用した商品を基本に、パンをふわふわでモチモチで手頃な価格で提供していきたいと思います。モンマーロに携わる皆が一丸となってお店を盛り上げて地域一番店になり、子供からお年寄りまで「モンマーロが近くにあって良かった」と言っていただける経営を続けることが目標です。これもダイユーさんのご尽力のもと移転を成功させることができたからこそ語れることだと考えています。感謝しています。
これからの目標
モンマーロ 陰山さんに聞いた
移転でダイユーを選んだ訳
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実績
実績は責任ある仕事の積み重ねによる何ごとにも代えられない信用。市場調査の結果も最初に提案された金額よりも上ブレしていることもその一つだと思います。 -
安心感
機械はパン屋さんの心臓部分。移設で故障したら一大事。ただ運べば良いと考える業者にはお願いできませんでした。パン屋専門で培ってきたノウハウがあるから安心してお願いできました。 -
応援員
1月のオープンから5月まで3人お願いしました。オープンの忙しい時に安定した製造量を担保ながら、製造スタッフへ教育してくださるので助かります。開店スタートダッシュを決められたのは応援員の力添えがあったからだと考えています。
上記以外にもダイユーさんから販促の提案や商品提案があり参考になりましたし、販売スタッフの教育を取締役の星野理絵さんが熱心にしてくださったのでとても助かりました。ただでさえオープン時は人手も足りなく新人も多い時期なので頼もしく感じました。また、設計の黒田泰敏さんは私の意向を取り入れて柔軟に対応してくださり、打合せも効率的でスピーディーに開店する事ができました。
山梨パン工房モンマーロ
- 所在地:山梨県山梨市小原東248
- 立地:JR 中央本線「塩山駅」から車で10分
- 開業年:2004年1月23日
- 定休日:月曜日
- 従業員:43人(販売23人・工場20人)
- 営業面積:60坪(売場24坪・工場26坪・他10坪)
- 日商:平日55万円/ 土日祝75万円
- 客単価:900円
- オーブン台数:2台(4枚4段・4枚2段)別途コンベクあり
- ミキサー台数:2台
- パンの種類:100種類(生地10種類)