岩出智弘シェフ
開業後2~3ヶ月後、販売機会ロスを防ぐ事!これがその後の日商維持のポイントになる
新規開店当初はご存知のとおり重要な宣伝・販売期間ですね。販売員の協力は勿論ですが、ポイントは質の良いパンを「切らさずに作り続ける」こと。最初はお店に対する期待から、来客数が多く、計画的に進めないと製造量が追いつかず、販売機会ロスが生じます。結果リピーターにならず、その後の日商にも影響がでるのではないでしょうか。その上、忙しさに追われて休みが取れなくなると、スタッフが定着しない負の循環に陥ってしまいます。
私のお店はリーマンショック後の10月オープンでしたが、滑り出しが順調だったことで翌年のGWまで開店景気を維持できました。これは、スタッフの頑張りはもちろん、陰で支えてくれたダイユーさんの応援員の存在があったからこそです。実は、私もこの応援員を8年間勤めていました。いざ自分が開業すると、心強いものだと改めて感じました。
応援員のおかげで、開業当初のスタッフ教育がスムーズに!
1人が生み出せる製造量には時間と体力的に限界があります。スタッフの協力体制なくして大きな成果は挙げられません。しかし、開店当初は忙しさのあまり、製造スタッフの教育に十分な時間が確保できない。
そこで私は思い切って応援員を3人採用しました。当時のオーナーとしての仕事を忙殺されていましたが、彼らが仕事の流れの中で教育をしてくれたおかげで、非常に助かりました。応援員は1伝えれば、10理解してくれる心強いパートナーですね。スタッフの成長と経営が軌道に乗るに従い応援員の数を減らすことで、採用も計画的に行えました。応援員は費用が発生しますが、その後を考えれば必要な投資だと思います。
応援員時代の経験は、将来の店舗経営の血肉になる
応援員時代、数多くの経営者や、職人さんとの出会いの中で、刺激を多々受けました。その一つ一つの経験が礎となって今でも経営に役立っていると感じています。応援員としての経験は、今の私の原点かも知れません。
- ベーカリーサザンヴィラ
- 所在地:神奈川県横浜市瀬谷区三ツ境158-1
- 開業年:2008年10月3日
- 営業時間:7:30~19:00
- 定休日:日曜日
- 営業面積:55坪(売場20坪・工場35坪)
- 従業員:28人
- 日商:平日25万/土祝43万円
- 客単価:平日780円/土祝900円
- 1日当たりの客数:平日320人/土日祝480人
- オーブン台数:1台(4枚3段)別途コンベク有
- ミキサーの台数:1台
- パン生地:12種類
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